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2008年12月

ドーム制作のカナメ

  さてコネクターに関してだが、6mサイズの方はコネクターは使わない。その必要がないからだ。それに対して木造の方は一人作業を前提にしていること。部材の置き場所の問題によってコネクタータイプをチョイスしました。
この10mタイプはコネクターの完成=ドームの完成と言っていいほど重要なポイントなのです。木材の方の加工は両端に縦のスリットと横の1ッ箇所のボルト穴が両端につくだけで3種類の長さを必要本数用意するだけなのです。
後は同じ事をこつこつと積み上げていくだけ。何しろ数がありますから。
同じものを数作るためにジグを作ります。このジグによって正確に同じものを数多く作ることが可能になります。6本足のジグの写真です。折り曲げたフラットバーをボルトナットで仮止めし溶接するところです。

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5本足用はこちらです。

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溶接が終わった段階はこんな感じです。要所要所を溶接しているだけです。溶接前の写真を見て分かるように溶接しなくともボルト止めをすれば形になるのです。

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最初の三角形を組み上げた状態です。

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塗装が終わるとこんな感じ。Img_5293

トップの五角形を組んでみました。組んだ頂点に乗っかってみました。ビクともしません。これだけでも相当の強度があります。やはり予想道理です。剛性を高くするためには重さを軽くすることも必要です。強度を上げようと必要以上に重く仕上げていらっしゃるドームを見受けます。本末転倒だと思います。シャボン玉ですよ...。シャボン玉。

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このコネクターは三角形を維持する力学的な力が自由回転に任されているのが特徴です。相対角度の位置決めがこのコネクターに依存していないのです。ここにも物理的な自由の利点を持ち込んでいます。もし2点止めにボルトをすると、角度の制作誤差が出た場合無理な力がコネクターに掛かり、地震などの予期せぬ力が掛かったときその部分に応力が集中することになります。結果として予想外の破壊がのぞみます。ここを自由回転にすることにより無理な力を必要方向に逃がすことが可能となります。

10mドームの制作

 ドームハウスの制作はさすがに暮れになって何かと忙しく進展なしなのです。

自分がブログを立ち上げたのでほかの人の記事が気になりまた。前回ドームハウスで検索したことがあったので今回はジオデシックドームで検索してみました。

すると日球ドームとスタードームというサイトにぶつかりました。どちらも構造材に竹を使用したものでした。やはり考えている人がいるんだと。それぞれ独自の考え方でなかなかすばらしいものです。特にスタードームの方は未開発国でも制作可能な方式なので災害時などのテント代わりに仕えないかと思ったのです。

私の場合、竹を使いたくても費用が掛かりすぎてしまうのです。東京では竹よりも軽天材の方が遙かにやすいのです。下手をすると2バイ4の木材の方がやすいでしょう。日球ドームの利点はコネクターを使っているため一人でも設営可能なことでしょうか。そしてイベントのような短期間の設営に便利なようです。

私の10mタイプは2バイ4材を使ったタイプとなります。コネクターでフレームを作り外皮をかぶせる方式をとりました。以前にも申し上げたように部材を置くスペースの問題があるからです。コネクター方式の利点はなんと言ってもこの点につきると思います。

まずは部材の中で要となるコネクターの製作と設計です。ネット検索でコネクターをどのように作っているのか参考にさせていただこうと探してみました。ところが帯に短したすきに長しでなかなか良いものがありません。なにしろ私はお金を掛けたくない。プレスや本格的な工作機械は持っておりません。ましてアルミの鋳造など全く無理です。

見てお分かりと思いますがフレームは3次元的に角度がついています。5本と6本の足を伸ばした形をまるいパイプをカットしてその周りに足を溶接する事を最初は単純に考えました。似たような構造の模型を見つけました。しかし部材が複数になるし強度が心配です。そこで“自由な”発想の登場です。5センチ幅の3mm厚のフラットバーを折り曲げて形を作ることにしたのです。

私の考えた方法は強度を溶接に頼りません。溶接ではなく根本を針金で縛っただけでも良いのです。万が一溶接が剥がれても構造が破綻することはありません。絶対にないのです。それがこの“折り紙方式”の最大の利点なのです。元々のフラットバーの力学的強度を当てはめるだけで計算は終わりです。

コネクター部分の写真です。

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以前の私の作品。

  はい。今日は以前に作った代表的なものをお見せしようと思います。
これは超法規車両だったランドクルーザー60。サイドモールがこの時代のランクルには無かったのです。ほんらいはフェアレディーZ用のものを張り付けました。

後ろに付けて引っ張ったトレラーも自作のものです。テールランプはなんとスカGのもを流用。日産系の部品ばかし使ってますが理由は...ひ..み..つ。これは車の年代から分かるように20年以上前の私のデザイン。トレーラーは全部私の手作り。FRP製です。

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驚いたことに現在自衛隊で使われているこのタイプに似たトレラーがデザインが非常に似ているのです。

この時代に作った大物には翼長24mの鳥人間大会出場用の飛行機が最大のものでしょうか。

Dancenega0004 このトレラーの部品もサスペンションとリヤアクスルが日産車流用です。

フレームは溶接構造で高剛性を誇ります。精度をださないと真っ直ぐ走ってくれません。ところが私は定盤を持っていません。水平、中心。全て糸を使ってだしています。

建築用の水糸です。ある技術者が定盤なしに無謀だと言ったその常識を水糸を使うという業でクリア。糸で精度をだしたとその人に言ったら目を丸くして驚いていました。

なんでも良いんですよ目的を果たせば。考えてみたら私は昔から常識を覆すことばかりしてきたみたいです。

なぜドームなのか?

準備段階の様子も乗せました。
皆さんどう考えるのかな。なぜドームなのか分からない? たぶん... そうでしょうね。

 これにはいくつか理由があります。最小の材料で最大の空間を安全に確保すること。また最低の費用と労力で可能なこと。時間も含めてです。今回の6mという直径は災害の時に臨時に建てることの出来る最大の面積を考慮したものとなっております。最大面積30㎡以下であれば建築申請なしにそうした状況では建てることが出来ると法律で決まっているのです。 住むところがない緊急の状態で法律もないものだと思うのは私だけではないと思いますが。これが官僚支配の日本の現実なのです。

ところでこのドームは自分の楽しみとしてだけ考えているのではありません。世界を見渡すと、ほんとに劣悪な状況の中で生活している人々が大勢いるのが分かります。

 こうでなければならないという枠にはめられた考え方を捨てるなら。たとえば家は四角て三角の屋根がなければならない。
みんなと同じがいい。大金をかけるのが良いことだ。高層ビルこそ現代的だ。などを捨て去るなら。もっと自由な生き方が出来る可能性が出てきます。

 また今回の私が作っているものも、自由な発想で利用しようと思えばいろいろなことが考えられると思うのです。必要な物は3種類の長さの違う部材が必要な数さへあればいいのです。

材料は金属、プラスチック、木材、そして中国や東南アジアであれば豊富な竹材があります。竹などはそのしなりを利用すれば完全な半球形を形作ることでしょう。費用をかけずにその国の状況に合わせて材料を変えても何も問題はないはずです。
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災害や貧困にあえぐ人々に安全で快適な家を与えることが出来るでしょう。それも自分たちで作らせれば彼らに自信と希望をもたさせることになるかもしれません。

ボルトを止めているところがあるので。そんなもの未開発の災害現場では絶対に手に入らないというでしょうか。だから言っているのです自由な発想をしなさいと。ボルトナットは必要ないでしょう。麻縄かシュロ縄でもいいでしょうし、竹を編んだ物でも良いでしょう。目的を果たす物ならなんでも良いのです。

外壁も、キャンバスがなければわらでも良いし、竹を編んだ上に土壁で覆うだけでも住む地域によってはそれで事足りるかもしれません。いかがでしょうか。

 こんな物でも人々の幸福に、あるいは世界の平和にさえ貢献できるかもしれないと思いませんか。自分には何も出来ないとほとんどの人が自分で自分を閉じこめているのです。  

 この世界で命より大事な物があるのです。それが「自由」だと、その中でも“自由な心”がもっとも重要なのだとだけ、今は申し上げておきます。

準備段階

09_18_14 制作風景です。まず材料のカットからです。09_18_16

カットした部材の端をハンマーでたたいて平らにします。そこにボルト穴を開けてボルトナットで接続します。

09_18_21 製作した部材の端を長さ別に3色09_18_10 に塗ります。

組み上がるかどうかをテストしてみました。黄色に塗られている部分がドームの天頂部となります。

家や道路の大きさと比べて大きさを実感してください。何もないところに建てるとずいぶんと小さく感じる物です。

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